出来る事とやりたい事の境界線

Aクラスの人って本当に「No」を言わないんです。
「これできる?」と聞いても、最悪でも「Yes, but.....」なんですよ。例えば、実際にはできなくても、「僕はやったこと無いけど、●を調べればできるはずだから明日までにやるよ(そして、本当にちゃんとやる)」とか「僕の友達がそれに詳しいから、すぐ聞いてみる」とか、そんな感じで進んで行きます。
(決して、ビッグマウスであるのがいいと言っているのではなく、それと実際の行動が伴っているのです。)
逆に、外部の人とMTGして、「これできますか?」と聞いた場合に、相手が「それは難しいと思います。社内の担当者に聞かないと分かりません。それをするには●日かかります。」みたいなネガティブなことを言うと、露骨に嫌な顔をします。

Aクラスの奴はNoを言わない上に褒めるのが上手い。

先日、上司と話していて、似たような話になりました。
新規商談の話がうちの部に回ってきたのですが、人手が足りなくて断りそうな状況のときに白羽の矢が回ってきました。私は大変興味のある仕事があったのですが、経験がなかったので「やりたいですが、経験がないので難しいです。やれと言われればやります。」と言いました。それに対して「君の発言はネガティブだな」と言われてしまいました。
別にネガティブな発言をした記憶は一切なく
・自分はその仕事をしたい。
・しかし、経験がないので、上手く良くとは断言できない。
・上記二点を踏まえたうえに、判断するのは上司です。
と伝えたかったのですが、やる気のない発言に思われたようです。

上のshibataismさんのエントリーを読んでいると、「No」といわない人(ポジティブな人)というのは、少しでもできそうな事は「できる」扱いにしてしまう人なんですね。友人に聞こうが調べようが、初めての作業は初めてであって上手く良く可能性は低いわけです。そのことを冷静に考えていくと、多少でも正直に報告しようとすれば「それは難しいと思います。社内の担当者に聞かないと分かりません。それをするには●日かかります。」となるわけです。

「やりたいこと」と「やれること」は明確に分けるのは当然ですが、世間的には多少でも「やれる可能性がある」なら「やれる」というカテゴリーに分けたほうが良い人材と見られるようです。

個人的には納得いかないものがありますが、世間がそうである以上納得するしかありません。